「この手紙は僕が灰になったら」 なんてさ ぼやいたりしてさ。ああ 君の死体をずっと抱きしめてた そこに体温はなかった。 君は世界を嫌いになった? 嫌いになった方が幸せだった? 今更どうしようもないなんて わかってはいるけど、やるせないな お腹は減ってないかい そっちは寒くないかな うざいよな でも さ 割と心配してん だぜ 君の服にできたシワさえ 愛おしいと思ってしまったんだ ねぇ あの時またねって言ったくせに この空の上でも君は 死にたいなんて 思っているんだろうか しょうがないな 性懲りも無く愛してるよ 拝啓 呼んでみても 聞こえてくるのは 風の音 『なんで 生きていれば きっと良いことだってあったのに』 なんて 君のいなくなる音がした 君の名を吐いた 君の名を吐いた 君を傷つけたもの全部 ぶっ殺してやりたいな 天国はきっと君の匂いがする 明けてしまった自殺前夜 「世界も明日の朝ごはんも どうでもいいと思えたんだ」 「これでいいんだ このままでいいんだ さよならまたね」 涙拭って靴を脱ぎ捨てて 世界の淵に立ったんだ 「怖いよ」 「この手紙は僕が灰になったら」 「この手紙は僕が灰になっても」 ねぇ