忙しさの正装(スーツ)を脱ぎ 誰と約束もせずに 黄昏時(たそがれどき) ひとり 時間を編んでみる レコードへ針を落とし 心の周波数(ヘルツ) 合わせば ポートレート 風が捲(めく)る 自(おの)ず 帳尻(ちょうじり)の合う未来 迷いも歓(よろこ)びも 同じだけ グラス 傾けて 透かす月 琥珀(こはく)の夜 揺蕩(たゆと)う La La La 「何が正しかった」より 「何が愉(たの)しかった」でいい まだ 答え合わせ なんて頃合いじゃないさ 踊る モルトの薫りで いくつ 解(ほど)いた記憶を また軽く結び 明日(あした)を迎えに行こう 「だから 今夜だけは あと少し」 小難しい哲学で 人生擬(なぞら)えるのは あまり柄(がら)じゃないし 夜が愛想(あいそ)尽かす 懐かしい友の声が 時折 ふとリプレイする それ位で 事足りるさ 「もし」の話なら 程々(ほどほど)に 選んだ この道に祝杯を グラス 口づけて 融(と)かす月 ほろ苦さが 沁(し)みていく La La La 「何が憂いだった」より 「何が嬉しかった」でいい まだ 観たいものが 逢いたいひとがいるから 時に 気付けば 微睡(まどろ)み そんな夢心地(ゆめごこち)の中 見つけた糸口(ヒント)が 僕の背中を押してきた すごく遠かったようで すごく近かったような 今日のこの光景(けしき) 決して蜃気楼じゃない 「何が正しかった」より 「何が愉(たの)しかった」がいい まだ 答え合わせ なんて頃合いじゃないさ 踊る モルトの薫りで いくつ 解(ほど)いた記憶を また軽く結び 明日(あした)を迎えに行こう 「それじゃ もう徐々(そろそろ) おやすみを」