畳に転がる空き缶 止まらないくだらない話 明日が来ることさえ 面白がって笑ってた 時計の針を止める 術なんて知らなくて 夜が明けるまで 声を枯らした 大した夢もなく 不安も名前がなくて 今しかないことを 今は知らなかった 笑い声が消えるまで 何も考えずにいた この時間が 永遠だと信じてた うまくいくかじゃなく 一緒にいることが 答えだった夜を 今も胸が覚えてる 久しぶりに集まれば 話題は仕事と家庭 誰が一番 変わったかを笑い合う 帰り際の沈黙が 少しだけ長くなって それぞれの駅へ 背中を向けた 無邪気さを失った わけじゃないけど あの夜みたいには 笑えなくなった 笑い声が消えたあと 静けさが残った それが大人に なることだと知った それでも心の奥 ふいに聞こえる あの頃の声が 俺を呼び戻す 戻りたいわけじゃない 否定したいわけでもない ただ あの夜が 確かにあったこと それだけで 今日を歩く理由に なっている 笑い声が消えるまで 語り合ったあの部屋で 俺たちは確かに 若さを使い切った 減っていくものばかりじゃ なかったと今なら言える 残ったものが 今も俺を支えてる 夜更けの静かな部屋で ひとり笑ってしまう あの声は 消えたんじゃない 胸の奥で まだ鳴ってる
