さよなら 違えてしまったすべて さよなら あのとき言えなかった言葉 さよなら 互いに羨んだシンパシー 感じられなくなる 今、光が差して 清濁すべてを照らしだした 「奇跡みたい」と 誰かが言った 奇跡は思いの外近くにあったようだ 途切れ途切れになった言葉は 波がさらってしまった ひとり漂う水面の境で それが溶けていくのを見ていた ハレルヤ、或いは たとえば 掠れてしまった声や たとえば 気付かないうちに失ったもの たとえば 守らない前提の約束 今、光を浴びて 善悪すべてが歪みはじめた 「要らない明日などない」 胸を張って僕は謳えない 離れ離れになった僕らを 時がさらに遠ざけた 日々惑う僕の淵の浅瀬に 浸かったまま ずっと待ってるよ ハレルヤ!