もろともに月も忘るな 晴がましき この日に天晴れ 糸桜 ご機嫌も花咲く 三ツ盛木瓜紋の下で うとうとと処処啼鳥を聞く 神も妖怪も迷子になって 浮世巡りも楽しむが勝ち ほらここでは災いも転じて福となる もろともに月も忘るな 晴がましきこの日に天晴れ 糸桜 御館様への愛 誤魔化されん ほやかてさぁ ほら ええとこや 雪降る手振る桜も降る 気力も湧けば歓声も沸く 草花よりどりみどり鳴く鳥 飛ぶ鳥 ゆるやか流れる時 一万人が暮らす都 一乗谷咲かせるこの愛を 思いは時を超えこの地に鳴り響く 君が代の時にあひあふ 晴がましきこの日に 天晴れ糸桜 八百万の神ご満悦につき 人間 妖怪 ご参列 生きとし生ける浮世の皆様 古今東西大歓迎 それぞれ生業ご苦労さんです はるばる御足労ありがとう 意味もなく揺れる木々にさえ 一乗谷想いを馳せるべく 日陰に咲く一輪の花を 友と呼ぶ もろともに月も忘るな 晴がましきこの日に天晴れ 糸桜 この場所に愛を持ち寄り 悠久を祝しただ微笑む 糸桜