歩いても歩いても変わらぬ景色 いつ見てもいつ見ても同じ人達 アライさんのお婆ちゃんは 小さな頃からお婆ちゃん カタカタと情報の扉開けば どこででも 何にでもなれる時代らしい 家の扉を開いたら牛ガエルがコッチ 見ている 叶えたい将来の夢が見えない 運動も勉強も得意ではない 3時間半と少し揺られて行けば きっと未来が変わって行くわ ほら東京がおいでおいで 手招きをして私を誘う でも東京はおいでおいで 手招きをしてあの子も誘う 一体どれだけの人に 微笑んでいるのかしら 大空は青く青く青く色も 変えずに東へ西へ ふんわりと浮かぶ私はどこへ 流れてくかしら ヤマツツジ モクレンの甘い香り 駅前に 鮮やかなソメイヨシノ 父親みたいなフジサン ずっと見守ってくれていた スナックのサユリさんが言う コトには 都会では冷たさが必要らしい 大丈夫だよ私も弟にはかなり冷たい ヒロト君ユキちゃんも元気でいてね キラキラと輝いて帰ってくるわ スクランブル交差点をハナウタで 渡り ドラマの中へ出かけて行くわ ほら東京がおいでおいで 手招きをして私を誘う でも東京はおいでおいで 手招きをしてあの子も誘う そんなに人が集まって空気は 足りているかしら 夕映えが赤く赤く赤く川面に映り 明日へ流れる そんなに赤くなっちゃって何を 照れているのかしら くやしくて泣いて泣いて泣いて嘆き 疲れて私は誓う もう履かないと思うからジャージは 仕舞って行くわ