目玉は3つで 手足は6つで だらしないしっぽを 引きずって そんなミュータント 人間のミュータント だからさ 優しい君に勘違いをして おかしな身体と 尖った おつむで 出すぎた 悩みを抱えてる そんなミュータント いつまでもミュータント 独りに溺れて わざと君に捕まって きっと迷惑かけちゃうから こんな気持ちは鱗にしまっておくよ 君の瞳に映った 冷たい光は気のせいかな 予知能力も テレパシーも 使えるけど 使わないのだ 「全部わかっている」 うそ 残酷な答えが怖いから 狭い檻の隅で 恋するミュータント 君の優しさは 実験の一環で それ以上 ないこと気づいてる 気づいてるのに そんなミュータント さみしいミュータント 他にさ 生きる意味が見つからなかった 酷くふわついて邪魔くさいから こんな気持ちは牙に突き刺しておくよ 日々が壊れないように 急いで壊してしまわぬように ああ 世界征服も 大虐殺も できちゃうけど やりたくないのだ 未来は予言通り でも 君を悲しませたくないから 目玉を2つ 閉じて「普通」の夢を見た やがて打たれる 謎の注射も 君が笑えば 怖くないのだ 「君を信じている。」 うそ だけどさ信じていたいから 消えゆく意識で 恋するミュータント 恋したミュータント