Track by351 Lake Shore Drive
ため息は雨になって 空き瓶の中溜まっていく 僕は車に向かって 話を投げかけてみる 「なあ、どっか行かないかい?」 エンジンが吠える くだらない記憶から 連れ出してくれないかい 吐き出した愚痴は 全部置いて行けばいい 揺れる車にノッて 口笛吹きながら ギアを上げてゆく 途中コンビニに寄って 意味もなく立ち読みする コーヒーを一つ買って 雨が止むのを眺める 通り雨虹になった 不釣り合いなロケーションさ それもまあ悪くないか 乗り込んでカギを回す 「さあ、もっと遠くまで」 アクセルを踏んで 懐かしい記憶には 戻らなくていいから 取りこぼした後悔も 朽ち果ててしまえばいい 揺れる車にノッて 口笛吹きながら ギアを上げてゆく 雪の降る深い冬も 一人じゃ眠れない夜も ライオンは 僕を乗せて吠えるよ アクセルを踏んで 新しい世界には 期待なんてしてないさ ただ君と一緒に 最果てのその先へ 揺れる車にノッて 歌歌いながら ギアを上げてゆく 思い出は溶けていって ため息と混ざり合っていく ガレージで一人眠る 車は夢を見る