花の色は移りにけりないたずらに オレを惑わせる 今昔 三国一 天下一 そんな 小股 切れあがったいい女 立てば芍薬 座れば牡丹 だがあれは爆薬 掴めばドカン 天真爛漫 天使様 様々な謎 秘めたお姫さま それはくノーのように 妖絶に 吉祥天女のように高潔に 瑞々しい肌はわらび餅 しなやかに伸びる 柳腰 仏 物の怪 東洋の神秘 でたらめ でまかせ 想像の域 数々 浮き名 通りを流すが 姿 形 何処にもあらず 愛幻夢は恋絵巻 愛幻が手招き いろはにほへとも 疑わしい オレにゃ 色香に酔えども 歌は無し 騒がしい酒場に憂さ晴らし 行っても 何処もその子の噂話 所詮叶わぬ 泡沫の夢に 構わず高鳴る 裏腹の胸に 夢か現か幻でもいい 傷く輝く あの星でもいい 夜毎 日毎 想い募るばかり 今宵 積もる話 紐解いたらいい 惚れた ハレだの色恋沙汰に オレじゃだめかと いっそ問い質し 慣れない手つき 筆を手にし 三行半ならば それも縁 丑三つ時 君に近づきに 闇夜 導きは三日月に 愛幻夢は恋絵巻 愛幻が手招き 星も少ない 薄暗い月明かり 照らされ 君は淫ら フシダラに 雨上がり 黒髪は艶やかに 種明かしもせず 明け方に 晴れ渡り 眩い朝日の中に 清らかに 淑やかに 密やかに 消えてく 背に 手のひら翳ざし 見つめた先に 花讐 愛幻夢は恋絵巻 愛幻が手招き