天上天下と三十六度と 図体とこの感情と 疑心暗鬼と劣等感と狂った性と 革命前夜とハッピーエンドと エトセトラのそれだけであたしは 月光色(げっこうしょく)に 染め成(な)されていたのだ それは小さな夜にて睫毛(まつげ)が 開花する一瞬に起こす事象 如何(どう)やら はじめから答は決まっていたのだ 返したい借り物の身体(しんたい) 曇天と海が借り合っている様に 愛したいあなたの実態 海馬に絡まる涙さえ アンタッチアヴル 何も出来ないくせに 愛に縋(すが)っている インポッシヴル 踊りましょう正体を明かす迄 爆薬が足りない一切合切 あたしを撃てもっと 論理や思想を蝕(むしば)む おまじない 一二三四五 心臓がうたう感覚を奪うように うつくしいあたしの麒麟が死ぬ迄 包まっては溶かす呪術にて やおら息の沈む一生に 見做(みな)す理想 然しまたはじめから蹉跌(さてつ)は 決まっていたのだ 嗚呼失態永遠の失敗 掌(てのひら)の上で 転がっているように 愛したいあなたの現在 耽美(たんび)に滴る涙さえ アンタッチアヴル ずっと識らないくせに 愛に縋っている インポッシヴル 踊りましょう正体を明かす迄 爆薬が足りない一切合切 あたしを撃てもっと 幸福や希望を蝕(むしば)む おまじない 一二三四五 心臓がうたう感覚を奪うように うつくしいあたしの麒麟が死ぬ迄 爆薬が足りない一切合切 あたしを撃てもっと 論理や思想を蝕(むしば)む おまじない 一二三四五 心臓がうたう感覚を奪うように うつくしいあたしの麒麟が それを喰らっていのちを欠いて カラフルに砕けようとも 手を汚してあたしの才で ばらばらに暴く夜が視たい