浴衣姿で現れた君 僕は思わず立ちすくむ 何も言わない僕に 「どう?似合う?」て聞いて来た いつもの道も短く感じる 風が運ぶ君の香り いつもより何倍も 君の笑顔が愛しい こんなに好きなのに言い出せない でも君は気づいているよね 眩しいほどに広がる光 君は見上げて声を上げる でも僕にとっては 君の方がずっと眩しい 綿アメを手に改札口へ 君は時々振り返り こちらに手を振る 心なしか寂しそうに これからもずっと君が好きだよ きっと君は気づいているよね こんなに好きなのに言い出せない でも君は気づいているよね