夜明けが始まる海辺を 俯き二人歩いてく 「やっぱりもう ムリだよ」と言う君と 前に別れを決めたのは 夕暮の街立ち尽くす僕に 先なんて何一つ視えない、と 少し疲れた横顔に 君を自由にしてあげたくて ほどいたぬくもり 繰り返す愛しさ波のように 季節は途絶えても まだ僕達は惹かれ続けて 新しく抱き締めてた誰かを 傷つけ壊しても また追いかけたかった 「過ごす世界が違うから仕方ないよ ね」と微笑む君の投げて来る コーヒーが手を逸(そ)れる 拾い払った砂のように 全て置いてこうとする君に 指先伸ばした 終わらない愛しさ波のように どれだけ逸(はぐ)れても また僕達は出逢い続ける 諦めないずっとそうだったよと 捕らえる眼差しに 今君の瞳(め)が揺れる 想いがただ打ち寄せ続ける