そう あの時 読みかけだった一冊の本 手放したのは全てに 終わりがないこと知ったから 愛しさがコップから ほら 水のように溢れてきても 僕の気持ちを簡単に拭わないよ 何度も生まれては消えていく 雪のようなもの 誰も拾うはずのない痛みだけど 砂利道にゆっくりと 自転車を押してく 『おい!早く行くぞ! 何やってんだよ千早!』 ねえ ココロは体のどこにあるのだろう 踏み外しては空ぶるペダル この空に鍵はないよ 誰かと繋がってどうしようもなく 寂しいのは 知らなかった僕の痛みに 気づいてあげること 肩越しに観えるものすべてに 言葉以上のもの探して君にあげる 『あぁ…ダメだ…俺… 千早が、好きだ…』 何度も生まれては消えていく 雪のようなもの それがどれほどの雨に変わっても 君に傘をさすこの手だけ ぶれないでいたいよ