小さなポケットでもいい 指先をあたためてくれるくらいの そんなやさしさがきっと欲しかった 涙がスウェットに落ちて 一晩中泣き明かした明け方 もう笑うことも 泣くこともできなかった 彼が拒否したのは 私の何だろう 彼が受け入れたのは 私の何だろう それはずーっと謎のまま ずーっと謎のまま ただいまって トビラを開けて もどってきてほしい おかえりって 何もなかったように微笑むよ ただいまって やさしい声が もう一度聞きたい おかえりって 何もなかったように微笑むよ 変わり映えのしない日々が ほんとは少しずつ変わっていたこと 何も知らないで過ごしていたんだ 巣箱を壊したのはきっと私です 柔らかい毛布も飲み水もあったのに それはずーっと謎のまま ずーっと謎のまま ただいまって 言える誰かが君にはいるの? 雨が降って こんな真夜中どうしているんだろう 一人だって どうにかきっと生きていけるのかな 朝になって こうして何もかもが終わるんだ ただいまって トビラを開けてもどってきてほしい おかえりって 何もなかったように微笑むよ ただいまって やさしい声がもう一度聞きたい おかえりって 何もなかったように微笑むよ 微笑むよ