あの頃というダイアリー ふと読み返してみれば 記憶の片隅 懐かしい夢の欠片が煌めく 時の魔法に操られ 偶然二人 出会ったね キャンパスのカフェテラス 穏やかな午後 淡い恋の予感 坂の上のチャペル ヴァレリーの詩集抱えて 微笑む君が何故か今 切ないほど愛しくて 未来は何にも見えなかった 青空だけが眩しかった 若葉の頃は過ぎ去って 街の景色も変わったけど 長いその髪 やさしい瞳 想い出はあの頃のまま ギターをそっとつま弾く あの日が甦る 突然風に吹かれたように 僕らは別れたよ 同じ痛みを感じながら 愛を言葉に出来なかった 未来は何にも見えなかった 青空だけが眩しかった もう帰れない あの光りの中へ すべてがあまりに稚すぎて 傷つけ合うのが怖かった 青春の終わり告げる鐘 遠い春の陽差しの中で 未来は何も見えなかった 青空だけが眩しかった