コバルトブルーみたいに染まった 空に沈んて行く飛行機雲 眺めてた とけてゆく絵具 みたいに 滲んでく それが人生だ さよなら青春讃歌 僕たちは 淡い夏の向こう 霞んでった 泡沫よ弾け飛べ その向こうへ 最終列車を乗り過ごした 終電 僕らをもう おいてった 今更 夏にはもう戻れないのに 昨日よりも青く深い空に 「青春」 なんて名前を付けたやつは誰だ 夏空の下、走ることが偉いのなら この踏切の音は病まないだろう さよなら「青春不参加」僕たちは 春を飛ばして夏を歩いてゆく 秋を駆けて冬に死ぬ それでいいのに 教科書に載っていた誤植に 僕だけが気づいていたんだ そんなに綺麗な 言葉なんてないのに 痛いよ怖いよ こんなにも青は深くなるんだね 今更 息を吸いたくなって もがいている 息切れ間近で潜った この青は僕には 毒だった さよなら青春讃歌 僕たちは 淡い夏の向こう 霞んでった 今更 春には戻れないのに 夏の向こう岸に渡った 舟艇(しゅうてい) 僕らをもう 置いてった 今夏に叫んでいけ さよなら「青春不参加」僕たちは 春を飛ばして夏を歩いてゆく 秋を駆けて冬に死ぬ それでいいだろ 教科書に載っていた誤植に 僕だけが気づいていたんだ そんなに綺麗な 言葉なんてないのに