高いところへ登りたいか まだ見ぬ遠くへ行きたいのか 聞かれたらすぐに目を逸らし そんなんじゃないって笑ってみる 理由などない 好きなことには それ自体に大きな価値がある それでいいんだ だけどどうして まだ何かが嵌まらない 君みたいにはなれない その強さも 優しさも 全て 僕には必要ない 決めつければ息が楽だ 君みたいになれたら この虚無は この弱さは この孤独は 消せるのか 隠せるのか 分からない 同じ場所を彷徨いたい 知らない景色は少し怖い 誰かに否定されるならば 楽しい気持ちだけで生きていたい だけど 時々 かっこ悪い僕が また出てきて藻掻いて暴れ出す あと少しだけ もう少しだけ 期待してしまう 君の力が欲しい その声も その曲も 全て 僕のものになったら いいのにな 嫌だなあ 僕の声は響かない この音は この詩は この曲は 君みたいに深く深く 息ができない 君がひどく羨ましい ただそれだけで 揺れてる 君の力が欲しい その声も その曲も 全て 僕のものになったら いいのにな いや、だけど 正しくは多分違う その声も その曲も その心も 僕じゃない 君のだから どうすればいい?
