背筋を通る汗が冷たくなった それは夏の終わりの午後 針に刺された虫達を持ち出して 刺をくぐり森の奥へ ボロボロになり剥げた古本を開き 僕は神の怒りに触れる 羽を広げた虫達が空に舞う 銀の杭は抜けず二度おわる これはお伽話のような 昔から禁じられた遊び 次は君がほしい すべては思いのまま叶うから 君にとっておきのコトバ唱えた もう二度と僕から離れられない 大人から隠れて君で遊んだ すべて嘘で隠し遊び続けた 神の怒りおりて 古い本が炎に焼かれた 君が解けはじめて 幸せの時は終わり夢がさめた 君にとっておきの言葉やぶれた 立ちつくす僕には何も残らず 本は灰になって風に消えてった 禁じられた遊び風に消えてった