失くした物語をいつか 思い出して話したら 少しは今を上手に歩けるかなぁ… 浮かんでは消えていく 追憶の中に生きたくないと 君は僕に微笑みながら 小さな背中を震わせる 愛しさを形づくっていく 二人のすり減らした時間 それは陽炎のように脆く 掌をこぼれ落ちていくシルエット 黒さの中に色を落とすこの光は 僕達を照らす 最後の君の優しさなの…? 見えてたはずの場所が 過去に縛られて遠ざかる 叶うのなら教えて欲しかった あんなに許した嘘だから 過ちを繰り返した日々も 確かなぬくもりが包んで 悲しみの駆け引きとも知らず 僕を浮かび上がらせていく シルエット 滲ませた涙は誰の為 抱き締めた痛みは誰の為 あまりにも緩やかな時間が 鮮やかだった色をなくして 愛しさを形づくっていく 二人のすり減らした時間 それは陽炎のように脆く 掌をこぼれ落ちていくシルエット もう戻る事ない二人のシルエット