いつもとおんなじいつもの 場所でさよなら なんだか最後って気がしないな 花束が枯れる頃にまた会おうって 冗談まじりに言うのさ まんまる月が僕らを照らして笑う時 月の兎は杵を振るう 見上げた僕らの髪を撫でる風が 告げる夏の終わりと秋の気配 今夜の月の光を瓶に集めて 君の門出に捧ぐはなむけ ちょっと寂しい気持ちはあるけれど こんな夜嫌いじゃないぜ まんまる月が僕らを照らして笑う時 月の舟に乗り旅に出る 三角のっぽの煙突から出る星の砂 見送る僕らも煌めいて まんまる月が僕らを照らして 見上げた僕らを優しく包んで 汽笛が告げる別れの時 まんまる月が僕らを照らして笑う時 月の舟に乗り旅に出る もう一度会うならきっと笑顔で 会えるようにと 月の光が導くから