滑りこんだ電車が 吐き出す人波 どこかで見た横顔 声をかけた 違うクラスにいたね 夢を追いかけて 就職したことなら ウワサで聞いてた いつか電話したね わたしの彼に 手を出さないでよって いやな子だって あの頃ずっと 思ってた 元気 久しぶりね 肩をすくめて イブなのに残業と 笑った瞳が素敵よ 深く切った前髪 真っ赤なマフラー 負けず嫌いな感じ あなたらしい 四月の頃はひどく 自信なくしてた やっと会社に少し わたしも慣れたわ 今度電話するね 自由な時間 少なくなったけれど 今のアドレス レシートの裏 走り書き きっと電話するね 不思議な予感 この次あえた時は なんでも話せる気がした きっと電話するね 必ずするね 閉まるドア 飛び乗った ホームであなた 何度もそっと 手を振った きっと電話するね 電車のガラス 拭ったらイブの街 寒いと思ったら 雪よ