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93年の唄

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  • 2012.07.18
  • 12:37
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歌詞

中学3年生の冬休みに はじめて先輩に 連れてってもらった クラブセイントアンズ 住道駅から最終電車で ミナミへ向かった ガラガラの電車の中で先輩は ずっと踊ってた クラブに着くとすぐ外国人の人が ドレッドの髪を揺らしながら 何色か分からないドリンクを 持ってきてくれて ヤーマンってゆってた 全然知らない人達と 乾杯を繰り返しながら DJのかけるボブマーリー& ウェーラーズに合わせて踊った レゲエ 真っ暗なフロアの天井に 回るミラーボール 初めて聴く音楽と 初めて見るダンスが 交互に飛びかってる 日本人も日本人じゃない人も みんな楽しそうに 朝が来るまで踊った クラブセイントアンズ その頃の日本はJリーグ元年で 緑の読売ヴェルディのユニホームを 着るのがやたらと流行ってて 先輩もそうだった しばらくすると 先輩は僕に ドリンクチケットを1枚くれて 笑いながらナンパした女の人と 何処かへ消えてった 残された僕はひとり ひとりでも寂しく見えない様に 周りの人のダンスを 必死でコピーして踊ってた ずっと隣で踊ってた金髪の女の人が 英語でなにやら 僕に話しかけてきてくれて 嬉しくて僕は嬉しくて nice to me toooo と連発してた レゲエ 真っ暗なフロアの天井に 回るミラーボール 初めて聴く音楽と 初めて見るダンスが 交互に飛びかってる 日本人も日本人じゃない人も みんな楽しそうに 朝が来るまで踊った クラブセイントアンズ だんだん夜が深まると その日1番の人気DJの人が 歓声とともに現れて レコードを回した 隣の金髪の女の人も 僕との会話を切り上げて 嬉しそうにDJブースの方に 叫びながら駆け寄って行った そしてよく見ると DJブースの真ん前では ひとりで先輩が楽しげに踊ってる さっきナンパした女の人は もう何処にも居なくて 先輩の夢はDJになる事で ナンパした女の人をほったらかして 僕の事も忘れて夢中で踊ってる レゲエ 真っ暗なフロアの天井に回る ミラーボールを 酔っぱらったり ナンパしたり 踊ったりして 夜が更けて行く 音楽が好きな人も 別にそうじゃない人も みんな楽しそうに 朝が来るまで踊った クラブセイントアンズ 93年の僕らの日々は いつもそんな風に過ぎて行った 朝の光が僕達を迎えに来てくれて また夜を探して街を出る 先輩の夢はDJになる事だった 先輩の夢はDJになる事だった 今はもう遠い街で お父さんになってる 僕は 僕は今もあの日先輩と見た 七色に光るミラーボールの下で 色んな人達と出会ったり 別れたりを繰り返して また夜を探して街を出る 全てはいつか消え去ろうとしても あの時の先輩と僕は 夢や希望や未来を探して 朝まで踊ってた レゲエ 真っ暗なフロアの天井に回る ミラーボール 初めて聴く音楽と 初めて見るダンスが 交互に飛びかってる 日本人も日本人じゃない人も みんな楽しそうに 朝が来るまで踊った クラブセイントアンズ 朝の光が僕達を迎えに来るまで… 朝の光が僕達を迎えに来るまで…

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