『好きだよ。 と君に伝えられていた あの日にはもう戻れないの?』 口にするとすぐに消えそうで 言えずにうつむいていた 鳴り響く踏み切りはいつも 明日へ続く場所だった 列車が通り過ぎ 振り向いても 君はもうどこにも いるはずもないけれど 抱きしめたぬくもり消えないまま その笑顔 忘れられなくて 近くにいても 届かないほどに 遠くにいる気がして 心にはいつも 君がいるよ 優しさに包まれた冬の道 今もまだ昨日のよう 舞い落ちてくる雪の中で 寄り添って歩いてたね 街も景色もこの季節も 何も変わらないけれど 君の描く未来での私は いつのまにかもう 思い出だけなんだね 抱きしめたぬくもり消えないまま 君の優しさに気づいて 舞い落ちる雪が頬を伝って 涙と溶け落ちてく 心にはいつも 君がいたよ 始まりを告げる春の ひとひらが舞う時 少しでも歩き出せるかな 少しでも思い出に変わるのかな 抱きしめたぬくもり消えないまま 季節は変わってゆくけど 「サヨナラ」と心からそう思える そんな日が来るように 同じこの空を 見上げていたい