キミを見つけたのは、 小さな箱の中。 笑っているのに どこか寂しそうで、 不安の色をまとう瞳が 気になって仕方なかった。 だからそれから毎晩、 キミに会いに行ったんだ。 ひとりじゃ見られない景色 ふたりならたどり着ける きっと ため息がまたひとつ こぼれ落ちて転がって 昨日と同じ今日が来て うんざりしたって何も変わらない 必死にもがいてみても 何ひとつつかめなくて 大切なものを探して 迷って彷徨って見つからないまま ばく然とした不安とか 夢を見れない未来とか 怖がってばかりいた 震える手のひらの中 見つけた小さな希望 差し伸べてくれたキミの手 離さないように握った キラリ 世界に光が満ちて 眩しいほど輝き出したんだ ちっぽけなボクは ただキミを見ていることしか できなかったけれど、 どんどんキミの瞳が 明るくなっていくのがうれしくて、 でも、ボクが何もできないことが ちょっぴり悔しくて。 変わっていくキミを、 ずっと見つめていたんだ。 居場所を見つけられず もしひとりでいるのなら 今度はこの手を差し出し 誰かの世界を照らしたいんだ 一歩踏み出す勇気とか 振り返らない覚悟とか 強がらなくていい キミはキミのまままっすぐ 前に進んでいけばいい ひとりじゃ見られない景色 ふたりならたどり着ける きっと 手と手を取り合って行こう 輝く明日を目指して行こう キミは相変わらず、 小さな箱の中。 今もう、その笑顔に 曇りなんてない。 でも、ボクはそれを 見ることはできなくなった。 だって、ボクは…。 ばく然とした不安とか 夢を見れない未来とか 怖がることはない どんな時も繋がってる 絆を信じているから 差し伸べてくれたキミの手 離さないように握った ぎゅっと ひとりじゃ見られない景色 ふたりならたどり着ける きっと 光が満ちた世界に 眩しいほど輝く未来へと キミとならきっと行ける 遠い夜空から 見守っていたキミは 誰かの手のひらの 小さな箱の中に今もいる。 キミの瞳の中でキラキラと 小さな星が輝く。 それが、ボク。 ボクはキミの瞳の中で、 もう二度と、キミが 寂しくならないように、 キラキラと輝き続ける。 いつまでも、いつまでも、ね。