打ち上げられた蒼い満ち潮の夜 棕櫚(シュロ)の葉陰に星がまた一つ降る 浮び上がる ほら 水着のあとだけが 時を そっと二人に教える (過ぎた夜を) 朝が来るわ 夏の夜(よ)は短すぎる (終らない夏見つけたのよ) 夢が醒める なぜかしら怯えてるの (永遠の愛ここではかなうの) 抱かれるたびにその腕のなかで (いつも とけて) 私泡になりそうよ 珊瑚の海をあなたと漂う午後 光のベール揺らしてサカナが舞う 声も出ない でも伝えたいの そっと 震え きっとあなたに聞こえる (胸の 指で) 熱い恋が 苦しくておぼれそうよ (繰り返す波あなたとまた) 消えていった悲しみの人魚のよう (うねりの中でこんなに自由よ) 手を離したら この海の底で (いやよ ひとり) 私泡になりそうよ 朝が来るわ 夏の夜は短すぎる (終わらない夏見つけたのよ) 夢が醒める なぜかしら怯えてるの (永遠の愛ここではかなうの) 抱かれるたびに その腕のなかで (いつも とけて) 私泡になりたいの