見上げた空 寂しそうに 背中向ける 月が滲んでく 過去へ向かう 旅を今ここで終えるのなら ムダに溢れてしまった夢や 愛や希望をすべて捨て去ろう 儚く鈍く光る月の雫が 鏡のような水面を蒼く染め 二人離れて過ごす 下弦の月夜を そっと照らしていた 凍えそうな 夜の中に 二人包む 恋の華が咲く 照れくさくて 言葉もないまま歩いていた 見慣れた街を急ぐ人波 闇をおぼろに染める月明かり 今宵の風は海のように香って ただ会いたい気持ちが強くなる 窓に差し込む光 上弦の月 君を想い願う 不完全なまま 歩いてきた二人は 何かに背中押されて 彷徨う悲しい旅人 ただ この道を歩くだけ 君がいない道でも光照らして 歩けるように夜空の月明かり 二人離れて過ごす 下弦の月夜は 遠く凪いでいたよ 月の夜は想う・・・ 君がとても恋しい・・・
