できるだけ話せるように できるだけ近づけるように いつもよりゆっくりな口調で言葉を 選んでみる 肩がぶつかるたび何か弾けそうで 震える手でタバコに火をつける ハートは今にも焦げそうで 一息にグラスを空にする どうかしたみたい 目が合うとさ にやけて仕方がないなぁ 今夜、世界を回してるのは 笑うアナタと戯けるだけのボク できるだけ並べるように できるだけ長くいれるように いつもより狭い狭い歩幅で同じ リズムで揺れる "もう少しだけ"がうまく伝えれない まるで捨てられた野良犬のよう かじかんだ手をギュッと握れたら 空回る想いも報われる? どうやらダメみたい 日和っちまったからさ 月夜の夢は上の空 元気のない街灯りだけが 淡い光で二つの影を繋ぐ 高架下の小さな宇宙 ふわり舞う星の耳飾り 下心じゃない真心で 話したい 話したい 話したいだけ どうにかしたいみたい 分かれ道なのにさ 気づけば背中に追いついた 溢れたセリフは戻らない 嫌じゃないかな バカみたいかな 始発のベルも汚れた街並みさえも 今だけはオレの味方 いつも窓から見てた景色は 昨日より速く通り過ぎた 自転車のサドルに降りていた 菊の露が指に溶けた 東雲を睨む 今日ははれそうだな