沖の瀬の瀬に 船影ひとつ あれはあなたか お帰りか 漁場仲間の カモメをつれて 自慢のうたごえ ねばり節 ヤンザヤンザと 波が立つ シュルルシュルルと 風が吹く 江差港は 追分みなと わたし待ってる 恋おんな 母をたすけて ホッケを捌(さば)き 浜に乾してる おなご衆 ゆめにみるのは あの金屏風 かわいい嫁御に なれるやら ヤンザヤンザと 働いて シュルルシュルルと 日が暮れる 海の稼ぎの 銭(ぜに)っこよりも わたしあなたに 抱かれたい ヤンザヤンザと 波が立つ シュルルシュルルと 風が吹く 江差港は 追分みなと わたし待ってる 恋おんな