儚く鳴き枯れゆく蝉時雨 殻を脱ぎ捨て刹那叫ぶ 押し花の四つ葉みたいに憂鬱な少年に ギラつく陽射しが語りかけた 優しい歌が聴こえてこないなら歌えばいい そうだろ? 目が眩むほどに絶対の太陽 焦げ付いた影が燃えてゆく 生きる価値もないような世界を 愛してる 水面に写る青白い光 漂い描く光りのスタッカート 静かに休むように輝きを終わらせた 小さな蛍は水へ沈む 命短し 心音 同調ハウリングさせて 歌おう アンサンブル掻き鳴らすオレ達の衝動 夕立の虹を 歪ませて 何時かは死んで無くなっちまうのなら わがままに がむしゃらに 笑え 大切な物がわからない君よ 汚れを知らぬ純粋無垢が尊いだなんて 嘘だろ 目が眩むほどに絶対の太陽 焦げ付いた影が燃えてゆく 生きる価値もないような世界を 愛してる アンサンブル掻き鳴らすオレ達の衝動 叫ぶ声も心も枯れるまで 八月の空に消え果てた蝉時雨 抜け殻を残して 高すぎる空