束の間だった あなたは浮かぬ顔だった 通りで苦しいわけだ まだ朝だった 眠れないだろう 限りもないだろう 話せる友もいないから 切ない想いは 心の中で旅立たせない夜光虫さ 消せない想いが 光るこの夜 泣き虫はまだ闇に溶け込んだまま 打ちかけだった 文字が踊る様見てた 誰に向けた悲しみか それとも憎しみか 崩れないだろう こんな人生じゃ 大して価値ない喪失だから 切ない想いは 心の中で飼い慣らせない夜光虫さ 消せない想いが 光るこの夜 泣き虫はまた闇の先を怖がる 胸のつかえが脅かす おんなじリズムで轟かす 失うことで生活が並んでいく 慣れた先は どうしてだっけ いつからだっけ 眠る時間がわからなくなったのは 触れ合う喜び それと同時に 無くなるはずと夜光虫が 誰の幸せも願えぬ心 日の光で赤くなった 切ない想いは 心の中で影を育てる夜光虫さ 消せない想いを 浮かべたばかり そんなことより もう朝だった