街中にスプレーで 「愛している」って 描いたら 描きまくったら 警察官に捕まった そいつは不器用で 世の中が正しくて 綺麗な言葉が 真っ白いペンキで消されたよ 街角の唄うたいは 膝に顔を埋めていた 風の強い夏の午後 事情聴取が待っていた 体に傷を刻むと 真っ赤な血が流れて 錆びた鉄の匂いが 街の光に溶けて だから真っ赤なスプレーで 「愛している」って描いたのさ ただなんとなく なんとなく 純粋に生きるって どういうことだろう 僕は帰りたい 汚れる前の僕に 街角のボブディランは 街の音にかき消された 懐かしい仲間の事 人ごみで思い出して 体に傷を刻むと 真っ赤な血が流れて 錆びた鉄の匂いが 街の光に溶けて だから真っ赤なスプレーで 「愛している」って描いたのさ ただなんとなく なんとなく