六畳一間こびりついた 思い出が夕日を吸い込んで 色濃く色褪せたガラクタ 床に映る影ひとつだけ この部屋で生まれた絆 朝昼晩遊んだ記憶 木枯らしが吹き抜ける部屋 ふわりふわり舞う綿埃 10年前あなたが 私にくれたあの翼で もう一度高く飛びたいの 私はずっと待ってるの 変わる変わる 季節が変わる 変わる変わる 人は変わる ワンピースの裾ほつれてきた 誰も直しちゃくれない 当たり前の存在だった 当たり前に愛されていた ぽっかり空いたこの隙間に 歪な形を詰め込んで あなたを汚してしまうのは 悲しいことよ lonely doll 20年前あなたが 私に編んだワンピースは 何よりも暖かいのよ 何よりも優しいのよ 変わる変わる 季節と共に 代わりはいない あなたはひとり 30年前あなたは 愛しいその手を離して 遠く遠くへ出掛けたの 私はずっと待ってるの 変わる変わる 季節は変わる 変わる変わる 人は変わる だけどひとつ 変わらないものがある ただいま おかえり ずっと待っていたんだ 思い出を手繰り寄せて 私達また抱き合った