想像の範疇を超えるレイテンシー。 三月の夜、嘘を知る。 蒙昧な判断で望む安楽死。 脳内の一切を消去したい。 報道の暴力が告げるABC。 フィクションだけが脈を打つ。 健全な感性は夢の中で、 今日も無神経に手を振る。 最低な演劇の終わりを願っていた。 段々と痛覚は麻痺して、 簡単な分別も覚束ず、 只、溺れていくだけ。 最善の選択と二人は思っていた。 再三の通達を破棄して、 観衆の様に、平然を装っている。 朦朧な文章が刻む1.2.3。 言外の意味を探した。 唐突にサイレンが音を立てて、 僕は不信感を覚えた。 最低な演劇の終わりを願っていた。 段々と痛覚は麻痺して、 簡単な分別も覚束ず、 只、溺れていくだけ。 最善の選択と二人は思っていた。 再三の通達を破棄して、 錠剤を只、口に含み、 照明の下、目を閉じた。 罪囚の様に、解放を祈っている。