厭きもせずに見上げる海の底から 視界は全て吐息のように白く崩れ落ちる 完全な宇宙のなかに 目の前ひろがる瞬間に酔って 静けさをうけいれたら 昨日を、蹴って 明日へ向かうって 今みえない、空に目を凝らす 君が好きだって 伝えないかわりに 真昼の月をさがす。 軋む指先でなぞる砂の那由多と 境界線のむこう果敢なく青い惑星が見える 名前なんて意味ないから 雑踏に迷って 砂漠に立っても 同じように、空に手を伸ばす 君が居なくって 泣かないかわりに 真昼の月が照らす。 僕らはいつも選んでばかり 生態系の頂点にいるつもりで いつだって恐れ知恵を求め 優しくされたいだけなのに 昨日を、蹴って 明日へ向かうって 今みえない、空に目を凝らす 君が好きだって 伝えないかわりに 真昼の月をさがす。