人の世は苦しくて、 何にだってすがりたい。 この世の苦しみや、 悲しみから、 逃れて、救いを求めたい。 何かが失われても、 何かが得られたなら、 ある時は、一瞬は、 幸せになるだろう。 けれど、やがて、 失われたものの大切さが分かる。 そんな時が誰にもある。 自分がささやかだと思いしものを。 魂を売り飛ばした、 その代償が、 いつかは悪魔の、 毒牙にかかって、 自分を苦しめることとなる。 たとえ影法師でも、 自分のものは大事にしなくちゃ。 自分の人生が、 影法師になるかもしれないと、 分からないのか。 たとえ黄金の雨が降ろうとも。 たとえ金の成る木が生えようとも。 平凡なあなたでいい。 自分の分を知って、 こつこつとその道を、 ただ独りの道を、 歩んでゆくことを選ぶが良い。 たとえ黄金の雨が降ろうとも。 たとえ金の成る木が生えようとも。 大切な愛の心を、優しさを、 真心を、 売ってはいけない。 命と同じ大切なものが、 あなたの平凡さの中に宿っている。 全てを失うよりも、 ささやかなものに惑わされる 自分が、 悲しい、悲しい、悲しい。 たとえ黄金の雨が降ろうとも。 この不動心を失っては、 ならない、ならない、ならない。 神仏よ、私を見捨て給うな。
