全ての花が枯れて ひび割れ削る風と 砂漠の空へ溶け出すのは 安いキャメルの白煙 唾を飲み込む癖が 想いも押し下げてく こんなに乾いた喉じゃきっと 愛の言葉もささくれてた もうこれで最後になるのなら 何も残らなくていい 溢れさせて 今こぼれ落ちて行く 涙で濡れたふたりは 柔らかいままで夜へ潜る ただ君のぬくもりで 全てを思い出すような 戻れない日々を洗い流すような 砂漠に降る雨 君を乗せたキャラバンが 地平線に沈んでく ゆらめくそのオアシスならきっと 蜃気楼じゃない 辿り着ける 似合わないと照れながら 短い髪を撫でる あたらしい世界に鳴り響くは 君も知らない君の歌だ 途方に暮れる僕を嗤って 朝日が何もかもを晒す前に 今こぼれ落ちて行く 涙で濡れたふたりは 柔らかいままで 夜へ潜る ただ君のぬくもりで 全てを思い出すような 戻れない日々を洗い流すような 砂漠に降る雨