焼き付ける 太陽に焦げた肌 岩壁に しがみつく爪は剥がれ 誰かの 残したハーケン横目に 這い上がれ 肉体を昇華させろ 頂きだけに咲く まだ見ぬ花がある 確かめたい この目で 微笑む 花が無かったとしても構わない 理由は何でもいい 朝露 舐めてチーズの欠片を入れたなら この手を伸ばそう さぁ もうだめだ 感覚のない指先 過るのは 熟れて紅く割れたザクロ 整えた 呼吸でザイルを括り 留まるな 呟いたその言葉は 無骨にて繊細 普遍にて斬新 下は見ない そうだろ 微笑む 花が無かったとしても構わない 理由は何でもいい 朝露 舐めてチーズの欠片を入れたなら この手を伸ばそう さぁ 優しい 風が汗をさらい 俺を駆り立てる この胸で そっと咲く花