浅く眠った そういえば家の池にまだ 鯉がいたな… 『ご飯出来たよ』と言われて囲んだ 『何だ今日鍋か』 『野菜食べないと大きくならない』 と なぜかみんな笑った もう戻れないあの頃に 立ち上がった湯気はもう見えない 厳しさも温もりも 思い出という名に形を変えて ぼんやり思った 野菜の成果… 今… 出てるよな… 楽しい時間がいつもより早く 過ぎていくのはなぜだろう… いつまでも立ち止まって 浸ってばかりじゃいられないから もう行かなきゃ もう行かなきゃ… 「僕の名前を呼ぶ人がいるんだ」 ぼんやりと言った 小さく手を振って じゃぁね…って 目を覚ましたら 「いい夢見てたの?」 君がこっち向いて笑ってたんだ