駅前通り 風が踊る 木の看板の 古いシネマ ポスターの色 少し褪せても 光の粒は まだ胸にある 赤いカーテン きしむイス 手をひかれて 並んだ席 父の笑い声 母の横顔 優しい時間が 胸に残る 家族の手と手 ぬくもりの中 小さな夢が 始まっていた あの映画館に もう一度帰りたい ポップコーンの匂いで 時が止まる スクリーン越しの 魔法みたいな日々 今でも消えない ポップコーン・メモリー 放課後の空 オレンジ色 彼の横顔が 照らされてた 小さな手でつないだ未来 まるで映画のワンシーンみたい ヒーローの台詞に 笑い合って エンドロールで 少し泣いたね 恋の始まりも ラストも全部 あの映画館が 知っている 閉館の夜に 流れたメロディ 誰かの涙も 光になった あの映画館に もう一度帰りたい あの笑顔に ありがとうを言いたい スクリーンの奥で 生きてるように 今でも響いてる ポップコーン・メモリー 街が変わっても ビルが増えても 消えないのは あの日の拍手 古いフィルムの 小さな輝き 胸の奥でずっと 回り続けてる もう会えなくても 夢はここにある あの席の景色が 今を照らす ラストシーンに流れる 優しい風 ありがとう 私のシネマ・デイズ ポップコーンの香りと 思い出が空を舞う フィルムは終わっても 物語は終わらない
