いつも通りの「おはよう」が なんだか嫌味に聞こえました 何も変わらない会話が なんだか罵声に聞こえました 心臓 目障り 裂傷済の僕が 君に問いかけるの? くだらない会話の種に 水をやり 芽が首絞めて 改札に立つ。 此処で 目の前に飛び込んでしまえたなら それは、勇気と、 呼べるのでしょうか。 「濡れてもしょうがない」 「もう死ぬんだから」 この手を繋いで 楽になりたい。 「...蛆虫。」 み 「辛いのはみんな 同じだからしょうがない。」 「苦しくても 頑張ればどうにかなるから。」 心臓 目障り 裂傷済の身体が 僕に教えてくれるよ くだらない会話の為に 目を塞ぎ 僕が首絞めて 君を待つ。 此処で 貴方の胸に飛び込んでしまえたなら それは、救いと、 呼べるのでしょうか。 「濡れたくないよ」 僕の視界の端っこで、傘は無い。 いつか この雨が止んで歩いて帰ったとして それは、勇気と、 呼べるのでしょうか。 「生きても意味がない」 震えて居なくなる 僕は蛆虫だ。 この命全部。