昼を食(は)んでは 夜が落ちて いつもの後ろ姿探す 今日生きるだけの 糧なんかいらない ネオンと喧騒 繕った幻想 少し先回って 偶然のふりまでしてとおせんぼ その微笑みの意味は何? 潰れるほど目を 凝らしたって心はかくれんぼ 叶うならば ただ知りたくて あなたの目にはどう映っているの? 夜行性はあなたのせい 同じ言葉も無いから 見下ろす目に 届かない距離を知ったの 夜に飽いては 朝が起きて また退屈がもどかしいの あの薄紅より綺麗に咲きたくて 淀んだ景色が 綯(な)い交ぜに揺れる 誰かが笑顔なんて 呼んだものを真似してみたけれど もう水面はぼやけたまま 表情とやらも きっとあなたには伝わらないの わかりきってる 冷酷なほど あなたの目にはどう映っているの? この声が恨めしいわ 同じ言葉をください 擦り潰そうと 一文字も伝えられない 一目瞭然 滑稽な 間違い探しだってわかってる なのに心だけは ずっと見えないままで あなたの目にはどう映っているの? 夜行性はあなたのせい 同じ身体じゃないから 前足なんかじゃあなたと踊れない 言葉一つだけ交わせたなら それ以上は いらないのに 今日も声一つ無く 駅へ消える あなたをまた止められない 届かない