焦って両手を握りしめた 寄っかかったまんま生きてるのさ それさえももう忘れたのか 歩道を渡る後ろ姿 不思議と似合う派手な傘だ 片耳のデカい耳飾り 雲が立ち込める がらんとした午後 言い訳を探そうか 先を急ぐほど 帰ってゆくものを 忘れてしまうのか 一等まっすぐに手を差し伸べる 君の手を払ってしまう 眠り続けた最後のダンスが 終わりを告げている まだ切れ切れの俺だけど 心配はいらない 衒いのないふうに踊ってみせるよ 君は東京を泳ぎ回る この町の夏も忘れて 君は東京を泳ぎ回る 隠しても消えないからだ 君は東京を泳ぎ回る この町の夏も忘れて 君は東京を泳ぎ回る 隠しても消えないからだ