捕まえて この胸を 凪いだ海の中で解れる影 輝いて あの月よ 醒めた夢の狭間で泣いたのは何故 凍てつく夜に戯れる二人 何気ない一時 それすら愛おしい 幼気な夜に言葉は要らない 滞る部屋に面影を探し いつだって振り出しに それでもまた息吹き返し 跳ねる鼓動の奥の方 迸る本音を裂いてよ 願い下げ 痛み分け 聞き飽きた味気ない惚気 嘲笑え 若さゆえ目眩 当然 寂れた運命に名前をつけてさ 囚われることのない 花になれたらな 戻せない時間を 悔やむのはやめにして 描き足せばいいだろう 君だけの続きを 上辺だけ拗らせて 替えのきかないこの張りぼて 可能性だけ秘めて 泡は弾け なんて虚しいね 波の上 風任せ 雨霰 あどけないその目 手繰り寄せる微かな願い 聡明 描いて 抱いて 触って 撫でて 痛い 痛い 痛いほど 奪って 縋って 構って 答えて 知りたい 知りたい 知りたい本当 翳りゆくあの空撃ち抜いて
