潮風が吹いた 午前2時の夜街を抜けて 詩を1つ書いた 大人になっていく 袖が少し長いから それが少し怖いから ねぇ、きっと私は 間違いだらけの人生を歌う 形が無いただ 名も無い花を飾る 君と1つ描いた夢も 泡になっていく 雲が少し早いから 空が少し青いから でもね、君の言葉が 今ならきっと分かるよ 海の底で愛を歌った 雲の下で夢をなぞった 誰にも 見えないスピードでスピードで 待っていたんだよ ただ、待っていたんだよ 雲の速さよりもずっと早く 追いかけるあなたを見たんだよ だから黙っていたんだよ 彷徨っていたんだよ 街路灯も何も無い路地裏をずっと ただ1人で 騙されていたんだ、 夢の中で欠けていく日々に 幸せは全部、叶わずに朽ちていく 私、心弱いから さよならも言えないけど 忘れないでね ずっと大人になっても あなたのおかげで愛を知った あなたのおかげで幸せを知った だけどね もう全てが遅いよ遅いよ 探していたんだよ ずっと探していたんだよ 思い出の中で亡くしてしまった 大切な記憶の欠片を だから黙っていたんだよ 暗闇を這っていたんだよ 灯も何もない深い霧の中を 痛みは忘れたくても 空の青さで フラッシュバックするし 染み付いたまま離れない 戻れない、さよなら どうする事も出来なかった どうしていいか わからなかった…から 彷徨っていたんだよ 漂っていたんだよ 待っていたんだよ ただ、待っていたんだよ あなたを待っていたんだよ ただ、待っていたんだよ 雲の速さよりもずっと早く 追いかけるあなたを見たんだよ だから待っていたんだよ ずっと探していたんだよ 誰1人もいない海辺の陰で ただ…静かに…