あこがれ 遠くに浮かぶ 月の真似をして 街を照らす 方向音痴は変わらず 路上に 隠された輝きに 気づくまで遠まわりさ ここは居心地がいい あなたの鼻の先を 裸のまま泳いでく 軌道からはなれゆく 春の魚たちよ あこがれ 孔雀の羽は揺れる 真似をして 着飾っても 見える景色は変わらず 路上に 飲み込まれた呼吸に 気づくまで空まわりさ そこはもう何もない 誰かの噂よりも 昨日の旅の話を 朝が来るまでしたいのさ さよならあこがれ あなたの鼻の先を 裸のまま泳いでく 軌道からはなれゆく 春の魚たちよ さよならあこがれ