触ったら壊れる プレパラートみたいだ 叩いたら泣きだす もぐらたたきみたいだ 怒鳴ったら怯える お母さんみたいだ 小さな点になっていく 句読点みたいだ もう止めて そんな顔してる もうお終い そんな顔してる そんなお前が 好きになれない 好きになれない だから今日も 槍のように雨が降り 傘は風に負ける 川の中 冗談めいた歌声 空の慟哭 片方の靴だけが岸辺にたどり着いて 弱い弱い背中は いつもより小さく見える 今日の晩御飯 美味しく食べられるかな これだけは信じて みんなそんなに泣いていない 積み上げてきたモノをツンと突いた ら 物の見事に崩れ落ちた それだけ カラフルに飾られた水の中 足首をひっぱり 遊ぼうよと笑う 目を覚まして気が付いた 心臓が動いていて 君のはもう動いていなくて これだけは死んで これだけは禁じ手 これだけは死んで 君を無かったことに したいんだけど これだけは信じて これだけは感じて これだけは信じて みんなそんなに泣いてない これだけは信じて これだけは感じて これだけは信じて これだけは信じて これだけは信じて 僕はちょっぴり泣いていた