僕らしさも分からず 一人で歩いてる 駅までの道のり 二日酔いの頭を 支えながら登る せまい歩道橋を 悲しみを振り返っている 暇もなく朝の踏み切りの ゲートが上がってく 動き出す街に 今日もまた駆け込んでゆく 電車のブレーキに 足とられよろめいている 君らしい「サヨナラ」に 整理もつかなくて 時にまかせたまま 街頭のモニター見上げて 気付いたら朝の交差点 一人で立ってた 行き交う人と 今日もまたすれ違って 誰かのクラクションにせかされて 慌てている それぞれの願いはこの先 どこに辿り着くのだろう そして僕は 動き出す街に 今日もまた駆け込んでゆく 電車のブレーキに 足とられよろめいている ビルの谷間に新しい風が吹いて いつかの痛みも 薄れてゆく様な気がする