巡りめぐる季節(とき)の中で 何度も何度もたどる程に やがて褪せてくのでしょう <♪> 寝覚めが悪い日々の 朝靄(あさもや)で点(た)てる珈琲を 例えば君と同じように 角砂糖で誤魔化すよう 上手くはいかないね 突然の雨 君との最後も 今日と似た色で空が泣いた ゆらり揺れる夢の中で 君を君だけを追いかけて やがて届かない幻 遠く遠い時間(とき)をこえて 変わる事のない笑顔で そっとセピアに染まる二人 明日も君と居れるだろうか 当たり前が投げかける悪戯 終わりが始まり告げ いつからか気付かないまま 君が遠くなった <♪> 君の口癖 仕草や声が 甦るから君の全てが ふたつ揃えた グラスのひとつで 流し込んだ 静けさ 切なさ ふわりふらり溺れて痴(し)れて 心も体も嘘に預け まるで甘くはない果実(かじつ) 長く長い夜を終えて 自分の弱さを知った朝に 強く静かに泣いた 嗚呼 あの日あの時あの場所で 交わした言葉も意味をなくし 輝きさえ失くした二人も 巡りめぐる恋の中で それぞれ選んだ道を歩き やがて忘れゆくのでしょう きっと