刈りたての芝生の匂いと 揺るやかに過ぎてゆく午後と 君といる奇跡 その魔法は今も 溶けてやしない 優しげな視線のその先を 覗いてみたいと想った 苔生した森の中では 神聖な時が流れて 光もまばらな 深い森の中 深呼吸して やわらかな瞳のその奥に 浮かんでみたいと想った その風に飛ぶ白い帽子 追いかけて まだ暮れなずむ夕日にさえ 気づかなくて ずっと風に飛ぶ君の帽子 追いかけて そう夜まで 刈りたての芝生の匂いと 緩やかに過ぎてゆく午後と 君といる奇跡 その魔法は今も 溶けてやしない 優しげな視線のその先を かさねて見たいと想った