階段で踏まないでよね 止まない無垢な怒りを 掃除機の罵声から逃げよう 御手付きを買って使いたいの 平然と言わないでよね 大人染みた身形を 愉快犯の一緒に帰ろう 御茶の間でばっくれてみたいの 疎う 唯今御蔵入り 疎うやい手垢の付いた暮らしを 食らっている 置いて行かないでよ 頭の隅の国の誰かを 置いて行かないでよ 借間の隅の国の海の誰かを 美味しい話は半分こ 取って付けた話は何分こ 浮かされて腐れたい癖にって 満更でもない顔で笑っていた 回覧板は来ないでよね 隠れ蓑で二度寝を 晩御飯位の裏目を 勝ちと負けの間で缶蹴りをしたいの 置いて行かないでよ 頭の隅の国の誰かを 置いて行かないでよ 借間の隅の国の海の 置いて行かないでよ 頭の隅の国の誰かを 置いて行かないでよ 借間の隅の国の椅子の誰かを